自宅でカンタン教材♩
「家でも楽しく、しかも手軽にピアノの練習ができないかしら…。」
そんなピアノを習うお子さんの保護者のみなさまに、今日は家庭でもできるおススメのカンタン教材の紹介です。
どこのご家庭にもある(特に夏祭りの後には)、「スーパーボール!」これがなんと地味に大活躍します。
使い方はカンタン。スーパーボールを二本の指でつまむだけ!
いやいや、待ってくださいよと。私が聞きたいのはピアノの練習法であって、つまらない遊びや冗談ではないと。いいえ、そこのアナタ、お待ちください。頼むから前のページに戻るのは待ってください。
この二本の指でつまむ動作は、ピアノの打鍵に必要な指および手のひらの筋肉を鍛えるのです。なぜならスーパーボールのような球体は、力任せではつまめないからです。指の腹に程よく力を入れながら、バランスよく両方の指で押さなければ、うまく持てないようになっています。もちろん、親指と人差し指という、日常でよく使うため最も起用に動かせる指ならば容易かもしれませんが、中指、薬指、小指となると難易度は思った以上に高いです。特に、幼児や小学校低学年のお子さんでも、できそうでできないという丁度よい難しさです。
そして、指の腹の力の入れ具合というのがポイントで、ピアノのタッチの微妙な違いをコントロールする練習になるのです。
ピアノは鍵盤をただ押せばいいのではありません。もちろん鍵盤を押せば音が鳴るには鳴るのですが、タッチこそがピアノの生命線であり、音の表現を左右するとも言えます。
考えてみれば、素人だってスタンウェイ(世界一と評されるピアノ)の鍵盤を押せば音が出せます。しかし、プロと同じような音は絶対に出せません。逆に家庭にあるピアノでも、プロが弾けば人の心を揺さぶり涙を流させるような音を出せます。この違いが、まさしくタッチです。
あのショパンのタッチの妙は「真珠の雨音」「妖精かすかな声」などと形容されたほどで、まさしく彼がピアノの詩人といわれる所以かもしれません。
身の回りに球体のものは色々とありますが、スーパーボールの利点は3点あります。
①ゴムのため、摩擦がきいて滑って落としにくい。そのため、力の入れ具合のみに集中できる。
②大きさの種類が豊富。大、中、小と様々な大きさがあるため、難易度を変えやすいので便利です。
③色やデザインが豊富。小さい子どもは特に、見た目の色合いやデザインがきれいだと喜んで練習します。
そして何より、家にあるものでできるというのが良いですよね。大人も意外と難しいので、親子で「小指がきついなぁ~」とか「指がぷるぷる~」なんて言いながら楽しく練習してみてください。
今回は、スーパーボールの練習法の紹介でした。
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