シューマンとクララ

ローベルト=シューマンという作曲家を知っていますか?

『謝肉祭』や『幻想曲』や交響曲第一番『春』などは、耳にしたことがある人も多いのでしゃないでしょうか。

出版業を営む家に生まれ、幼い頃からたくさんの本に囲まれて育った彼は、音楽的な才能とともに、文学的な才能も高く評価されています。

彼の作曲する曲や演奏する曲の表現の深みは、この文学的な才能が素になっているとも考えられています。

現在では作曲家として知られるものの、実は音楽批評家として活動もしていました。

また、類まれなピアノの演奏技術もありピアニストを目指していたのですが、けがによってその夢を断念したのでした。


そんな彼の生涯は、身近な家族や親しい友人の死や、当時の身分社会の結果の悲恋など多くの困難がありました。ベートヴェンが難聴という困難と闘っていたことは有名ですが、実はシューマンも多くの困難と闘った人物でした。結果として、晩年に精神を患い他界してしまいます。


そんなシューマンの人生において重要な人物が、妻のクララでした。彼を音楽家として支え、心のよりどころになったことが、数々の名曲の原動力になったと考えられています。

また、シューマン自身の曲を理解し、評価し、数多く演奏して世の中に広めたのも、名ピアニストであるクララでした。

シューマンの曲を聴く際には、彼のドラマチックな人生と、それを支えたクララという存在を想うと、心がより揺さぶられるかと思います。


二人の作曲家について思いをはせてみてください。


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